7月からはじめる代替の勉強メニューを2つ紹介します
いつもお読みくださいましてありがとうございます
背中がバキバキです(泣)
健康はすべての礎だから、ヘルスケアしていきたいですね
さて、昨日のレターのアンケート、答えてくださいまして感謝しています

最後の項目5には少なくとも1はクリックが入るはずなんだけどなぁ・・・
また、開封率よりもアンケートの回答率が低いのはしょうがないとして、もう少し回答を寄せてもらえても・・・
と思えなくもないものの、アンケート機能が動いてそうなことはわかりましたので、これからも回答内容を踏まえた発信をしていきます
関連して、過去のレターに含まれたメアドの登録フォームへ必要情報を入力して送ってくださった受験生へは、今年の論文式試験の答案例を提供しはじめています
今のところ、令和7年の論文式試験(必須科目)の答案例について、その解答速報において、
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特実1通目を記事中に表示
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特実2通目/商標 問題Iの解答をメアド登録してくださった現役受験生へ提供
しています
「残りの科目も」というリクエストも直接寄せられてるので、提供方法は考えますね
いずれにしろ、メアド登録してくださった現役受験生の意向には優先的に沿っていきたいし、できれば各人の受験勉強がどのような状況なのかも直接ヒアリングしたいです
論文式試験の本試験が終わってから合格発表までの約2か月って、「口述試験に向けた勉強を」と言われることが多かったし、今もそうだと思います
そのまま素直に口述対策できればそれでいいんですけど、気分が乗らないときの代替の勉強ルートを2つ紹介しておきます
1つは知財検定1級の受検です
具体的には2025年11月16日(日)の1級(特許)の学科の受検ですね
これは来年の短答式試験の合格を目指している受験生もトライすることをオススメします
実際、僕も短答式試験に初めて合格した前年度の11月に1級(特許)の学科受検、年明け3月に実技受検という流れで一発合格したことで自信をつけました
来年の試験で最終合格を目指していると、どうしても夏は中だるみするんで、今年の秋、11月の具体的・客観的な目標設定は有効です
また、今年の弁理士試験に最終合格する受験生も、実務修習はたまた来年4月の弁理士登録を見据えると、知財検定1級の勉強ができるのは今がベターです
ベターというか、知財検定の受検の時間・費用なんて、弁理士登録後は確保・捻出するのがより難しいと考えています
知財検定1級(特許)の具体的な試験対策はリクエストがあればこのレターでも改めて取り上げますが、ポイントだけ言うと2つあって、
・弁理士試験の受験科目と重複している科目をガチガチに固める (1点も失点しない)
+弁理士試験の試験範囲外の国内法をマスターする
これで合格ラインは超えます
すなわち、45点満点で8割以上が合格ライン、ということは、36点以上が合格、そうすると33点分を100%の正答率に仕上げる一方で、残りの12点は4択問題の正答率が4分の1だから3点は期待できる
実際には残り12点分の問題であっても、読めば正答できるものは含まれてるから、33点+3点=36点は到達可能です
ついでに言っておくと、
「弁理士試験の受験科目と重複している科目」
というのは、
・特許・実用新案
・条約 (パリ・TRIPS・PCT・PLT・その他の条約)
ですね
このうち特許・実用新案は審査基準・審判便覧・判例をふまえた出題を想定して準備したいです
もちろん、問題の難易度としては弁理士試験の短答式試験の本試験レベルを超えることはないから、ようするに(毎度毎度同じ結論を出して恐縮ですが)短答の過去問をガッツリやってね、ってことに尽きます
そんな知財検定1級(特許)の過去問は公式サイトでPDFがダウンロードできますから、あなたが「どんな問題が出題されるのかな」と興味をもったなら以下のバナをクリックしてくださいね
とはいえ、短答の過去問には弁理士試験にのみ出題されるテーマも多く含まれるから、弁理士試験の短答の25年分の過去問から知財検定1級(特許)においても出題されうる問題のみをピックアップした厳選過去問集を、ニーズがあれば作ろうかなと思います
というより、このコンセプトで作成した厳選過去問集を教材として、短答式の答案練習場を毎年夏にやるのもいいんじゃないだろうか・・・
このアイデアをオーセンティックな口述式試験対策と融合させて、
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特許・実用新案:短答過去問の厳選問題集による演習 (知財検定1級<特許>対策と兼用)
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意匠・商標:論文式試験の過去問のうち、条文説明問題の演習 (項目リストアップ力を鍛える)
こんなメニューを用意すればよさそうだなと考えがまとまってきました
1つ目の対策が思わぬかたちで展開したので、口述対策に身が入らないときの代替の受験勉強メニューに話を戻します
2つ目の勉強メニューは、民法と行政法です
ご存じの通り産業財産権法のベースは民法と行政法ですから、「個別法(=特実意商)の勉強が飽きてしまった」という受験生は、この夏に民法と行政法に触れてみるのはいかがでしょうか
この点についてオススメは放送大学での講義の受講です
入学すればオンライン上の全科目のインターネット視聴( or Webラジオ受講)が可能ですから、作花先生の著作権法を1科目だけ履修登録すれば民法・行政法を聴くことは可能です
まず、作花先生の著作権法の講義は本当にオススメですよ
だいたい、弁理士試験対策における著作権法って講義時間が短くないですか?
著作権法は条文が増えてるし、裁判例の蓄積も続いているのに、昔と講義のコマ数なのは正直キビしいです
この点について、大学の著作権法の講義なら15コマありますし、しかも講義してくださるのは作花先生ですから、個人が場所を選ばずに履修できる大学の著作権法講義としては申し分ないです
今年5月の本試験で著作権法が5点中3点未満だったならば、作花先生の著作権法の講義をたっぷり受講して、改めて著作権法の体系を頭に入れながら隅々まで丁寧にインプットすることを強くオススメします
ちなみに、著作権法はガッツリやっておけば知財検定1級(コンテンツ)の受検対策にもなるんで、再来年3月の知財検定1級(コンテンツ)の実技試験を受検することで、
来年の弁理士試験で最終合格+弁理士登録前に知財検定1級(特許・コンテンツ)一発合格
というルートも到達可能です
なんでもかんでも国家資格が尊いわけじゃなくて、弁理士試験の最終合格という1つのハードな目標の達成に向けた中間チェックポイントを設けましょうという提案をしたいです
試験範囲が共通する知財検定を活用することで、弁理士試験の最終合格前であっても履歴書の記載を「映え」させながら最終目標へ進むことができるので、精神衛生上もキャリア形成上もメリットがあると考えています
トピックが本題から再び逸れたので戻します
民法と行政法とについては、ともに15回の講義で、
・民法:慶應大・法の武川幸嗣先生
・行政法:國學院大・法の高橋信行先生
がそれぞれ担当されています
いずれも令和4(2022)年の収録です
民法は令和2年の債権法改正に準拠した講義が提供されています
令和3年以降の最新の民法改正はカバーされていないので、おそらく2026年には最新の講義に差し替わるのかなと予想しています
一方で、行政法は政府の新型コロナ対策がトピックとして取り上げられたりしているので、行政法をさらに身近に感じることができたし、大変興味深かったです
それぞれの講義の詳しい内容は、放送大学のシラバスで見ることができます
(パーマリンクへ直リンできない様子なので、リンク先にて各自が「民法」「行政法」「著作権法」を検索してください)
弁理士試験においても、高速旋回式バレル研磨法事件のようにより理解がハードのは行政事件の判例ですから、行政法のベーシックな知識をインプットしておくことは弁理士試験の攻略においても実入りの多い回り道だと考えます
以上、今回のレターでは口述対策にイマイチ身が入らない受験生へ向けて、代替の勉強メニューを2つご提案しました
これら2つのメニューは、いずれもあくまで「代替案」です
口述過去問を使った受験勉強ができるならば、それも当然選択肢の1つです
ヒトはこうして複数の選択肢を検討しているうちに、「どれかを選ぶ」というモードに自然と入れて、「1つをやるか否か」という状況よりも自然とやる気が湧き上がるような気もします
(このことを裏付ける/示唆する学術的な報告もすでに存在するかもしれないですね)
僕としては今回のレターを書きながら、5月の短答本試の終了後から9月の論文式試験の合格発表までの3.5か月間において弁理士試験の受験生へ提供できそうな学習メニューの輪郭が見えてきたことは思いがけない副産物でした
ということで、演習をお願いしていた条文説明問題の解説に入れませんが(苦笑)、こうした寄り道ができるのも論文式試験(必須)が終了した今の時期ならではということでご勘弁ください
また、今月21日(月)以降に合流する選択科目の受験生とも歩みをそろえるためのスローペースでもありますので、ご理解いただけるとうれしいです
それでは、本日も最後までお読みくださいましてありがとうございました
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